これでトランプ大統領就任後3回目の政府機関閉鎖となってしまいました(涙
一時9月中旬以来の110円台となってしまった12月のクリスマス前の金曜日。
株価も暴落中と投資家にとっては寒い日々が続きます(涙
市場からの退場だけは避けたいですね。
12月17日週の1週間のドル円の値幅は2円71銭程度と広がってきています。
しかしまだまだレンジ相場の範囲内です。
(でも節目の110円割れはよろしくない事態となりますので注意が必要です)
まあ、為替差益を狙っても良し、長期保有でスワップポイントを狙っても良しでアメリカドルもすっかり高金利通貨の仲間入りですよ♪
2018年12月17日週のまとめ
先週は、冴えないアメリカ経済指標によるアメリカ経済の鈍化観測。
そしてマティス国防長官の辞任や政府機関の閉鎖により、アメリカ政治への先行き不透明感が拡がりドル売り(ドル安)が進みました。
同時に世界的な株安からのリスク回避の円買い(円高)も進み、結局ドル円は、週の終値はおよそ1ドル=111円21銭と、先週の終値113円39銭から2円18銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
アメリカ連邦公開市場委員会
世界中が注目した、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、18-19日開催)では、市場予想通り0.25ポイントの追加利上げが決定され、政策金利の誘導目標レンジは2.25-2.50%となりました。
来年2019年の利上げ予測も2回、2020年は1回と、大方の想定通りとなったもののの、バランスシートの縮小計画も変更されず継続となったことに市場は失望。
アメリカの株式市場は大幅安の展開となりました。
この結果、アメリカの長期金利は低下し、ドル売り(ドル安)が進みました。
同時にリスク回避の観点からの円買い(円高)も進み、一気にドル安円高展開となりました。
冴えないアメリカ経済指標
アメリカの経済指標も冴えない展開が続きます。
ISM製造業景況指数の先行指標として注目された、12月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は、
市場予想:15.0
12月実績:*9.4
と市場予想を大きく下回る結果に。
さらにアメリカ7-9月期国内総生産(GDP、確定値)も前期比年率で、
市場予想:+3.5%
7-9月期:+3.4%
と予想外に下降修正されたことからアメリカ経済への不安感からドル売り(ドル安)が進みました。
アメリカの政治リスク増大
またアメリカの政治においてもドル安要因が続きました。
週前半では確実視されていたつなぎ予算の成立について、メキシコ国境の壁建設を巡る対立からトランプ大統領がつなぎ予算に署名をしない方針を示したこと。
(実際に22日午前0時から一部政府機関は閉鎖)
(この1年で3度目の政府期間の閉鎖となった)
さらにマティス国防長官の辞任により、アメリカ政治の不透明感が増したことから、アメリカ株価も下げ幅を拡大。
為替相場でもリスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進み、結局111円20-21銭でこの週の取引を終えました。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、110円80銭-81銭から113円51銭-52銭でした。
ちなみに先々週のは、112円23銭-24銭から113円70銭-71銭です。
さらにその前の週は、112円23銭-24銭から113円84銭-85銭です。
参考までにその前は、112円87銭-88銭から114円03銭-04銭です。
ひとつおまけに前週、112円30銭-31銭から113円21銭-22銭です。
もうひとつおまけで、112円63銭-64銭から114円20銭-21銭です。
2018年12月24日週-1月1日週の予想
上記通り先のFOMC会合で、2018年は合計4回の利上げ実施となりました。
しかし、2019年の利上げ見通しは年3回から2回に引き下げられたものの、アメリカの経済状況によってはさらに引き下げられる可能性もあります。
日米金利差からある一定の水準ではドル買い(ドル高)が進む可能性はあるものの、金利先高観は後退しておりドル買い(ドル高)が進む可能性も低くなっています。
世界的な株安が続けばリスク回避からの円買い(円高)も進みやすく、やや弱含みで推移する可能性があります。
今週・来週の重要な米国・日本のイベントは、
12月27日の米国:12月 消費者信頼感
01月03日の米国:12月 ISM製造業景況指数
01月04日の米国:12月 雇用統計
などが予定されています。
今週・来週の注目は…、やはり12月 雇用統計でしょう!
非農業部門雇用者数は前月比で、
11月実績:+15.5万人
市場予想:+18.0万人
失業率
11月実績:3.7%
市場予想:3.7%
平均時給は前年比で、
11月実績:+3.0%
市場予想:+3.0%
となっています。
前月実績、市場予想を上回るようだとドル売り(ドル安)も一服となるでしょう。
12月ISM製造業景況指数と雇用統計
先のFOMC後の定例記者会見で、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、アメリカ経済の力強さ・雇用市場の堅調さを力説しました。
しかし直近の経済指標は市場予想を下回っており、市場関係者の間では、アメリカの景気はピークアウトして(頂点に達し、減少に転じて)いるのではないかとの思惑も浮上しています。
12月の雇用統計はある程度の水準が見込めるものの、ISM製造業景況指数については、12月のニューヨーク連銀製造業景気指数・フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったことから、大幅な悪化も懸念されています。
これらの経済指標が市場予想を下回れば、2019年の利上げペースは下降修正されるではないかとの思惑も出てくることでしょう。
当然それはドル安要因となります。
アメリカ政府機関の長期閉鎖
上記通りメキシコとの国境の壁の建設費を巡る与野党の対立から、つなぎ予算成立の目処が立たず、22日午前0時から一部政府機関は閉鎖状態となりました。
この1年で3度目の政府期間の閉鎖となり、異常事態とも言えます。
通常ならば”多少の混乱”はあるものの、市場も織り込み済みであり”多少”で済んでいましたが、現状中国・欧州、そしてアメリカの景気経済の鈍化傾向への懸念。
それによる世界同時株安などのリスク回避姿勢から投資家心理は冷え込んでおり、もしこの政府機関がの閉鎖が長期化するようであれば、アメリカ株価は一段安の展開も視野に入ってきます。
当然それはドル安要因となります。
アメリカの株安展開は、欧州・アジアの株価にも影響しやすく、特に日本株価には注意が必要です。
何かポジティブな材料が出れば相場も変わりそうですが、見当たらないのが現状です。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、109円00銭から113円00銭までと予想します。
ちなみに先週は、112円00銭から115円00銭という予想でした。
FX(外国為替証拠金取引)の感想
クリスマスを迎え、欧米の企業・投資家はクリスマス休暇に入っています。
これより年明けまで閑散取引となるでしょう。
この薄商いを狙っての急激な値動きを仕掛ける短期筋もいるかもしれません。
でもまあ、例年で見ればこの時期は”ほぼ”無いです。
理由は…既に休暇に入っているから(笑
また欧州での年度は12月31日で終わり、1月1日から新年度になります。
この時期、大きく儲けた・大きく損をしたとしても、既に概ね作成した今年度の報告書・新年度の計画書計画に対し、再修正・再計算が大変なだけです。
(事務方からしたら大迷惑(笑)
(アメリカは10月-09月年度ですが、この時期はしっかり休み、1月2日から通常に戻ります)
なので、あまり値は動かず、逆に年が明けてから大きく動く傾向があります。
皆さんも年内は休んで、年明けから再度緊張感を持って市場に挑んでください。
アメリカ経済は依然好調で、経済指標も高水準なのですが、どうも弱気すぎますね。
ここまで株安が進む程ではないと思うのですが…。
ただ来年2019年は大統領選挙(2020年)の前年に当たります。
当然トランプ大統領も与党共和党も、選挙対策として株価にも対策を打ってくるでしょう。
大統領選後は分かりませんが、大統領選挙までは株高ドル高要因が続くと思うのですが…。
それまでは我慢ですね。
今週・来週は弱気相場継続・ドル弱含みと予想します(涙
(どこにでもある1ドル円為替見通しブログの1素人管理人の意見ですからね!)
(個人的にはアメリカ株価は本当に頑張れー(笑)
今後のドル円相場は、
短期:108円~115円程度のレンジ相場
長期:105円~115円程度のレンジ相場
と予想します。
110円を挟み±5円程度でしょうか。
みなさまの資産運用投資の手助け(参考)になれば幸いです♪